ガラススライドをスキャンし、高解像度のデジタル画像へと変換するバーチャルスライドスキャナです。弊社はMOTIC社製のスキャナの国内総代理店として、デジタルパソロジー導入のお手伝いをしております。
スキャナ導入のメリット
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長期的な保存が可能
デジタル画像で保存することで、従来のガラススライドの問題であったスライドの破損、色の劣化、物理的な保管場所の心配がなく、半永久的に観察可能です。
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共有が容易
バーチャルスライドは、PCモニター上で閲覧可能であるため、複数人での情報の共有・理解が容易になります。教育や症例のディスカッションや研究会などにも活用できます。
また遠隔で診断困難症例などのコンサルテーションにも容易となります。
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データベースの構築
病院毎あるいは患者毎に症例管理が可能であり、希少症例の集積や研究目的の症例集積などのデータベース作成にも寄与します。
スキャンモードの特徴
4つのスキャンモードを搭載しています。通常のスキャンモードに加え、厚さの一定でない組織スライドに高精度のオートフォーカス機能をもつ「High precision scan」モードや細胞診などの厚い切片には「Z-stack scan」モードおよび「EDF scan」モードがあります。
Motic独自のスキャンモード - EDF Scan
EDFモードは本スキャナに特徴的で、焦点のあったすべてのレイヤーを最終的に一つの画像として提示する機能です。これらのスキャンモードは好みに合わせて、サンプルレイヤーの数を選択可能です。
バーチャルスライドスキャナ
ラインナップ
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Easyscan one
1枚用のカセットに1枚をセットし、1枚ずつスキャンします。小型であり、小規模の病院や希少症例、診断困難症例などのコンサルテーションを行いたい場合に便利です。
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Easyscan pro 6
6枚用のカセットに1から6枚ガラススライドをセットし、カセットが横にスライドすることでスキャンが進みます。小から中規模の病院でデジタルパソロジーの導入に最も適したサイズです。
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Infinity 60/100
カセットが横にスライドすることは、6枚用と同じです。カセットを積み上げることが可能で、自動的にスキャンが進行します。積み重ねることのできる枚数により異なる大きさの2種類があります。
新機能「Live モード」
オプションにて「Liveモード」のソフトウェアを搭載も可能です。
スキャンを待たずに、迅速に切片の観察が可能となります。術中迅速診断などリアルタイムでの遠隔診断、コンサルテーションを可能にするため構築したシステムです。
バーチャルスライドデータはsvs規格で保存されます。汎用性は高いですが、MACのPCやiPadでは閲覧できません。(windowsのみの対応となります)
またお客様のスライドガラスをお預かりし、バーチャルスライドの作製も承っております。デジタルパソロジーを導入したいお客様、カタログ請求など、是非、ご相談ください。
よくある質問
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Q.スキャン倍率は何を選べますか?
A. スキャン倍率は、20倍と40倍の2種類から選べます。なお、オプションで対物レンズの増減も可能でございます。
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Q. スキャン速度はどのくらいですか?
A. 標準のNormal scanでは15x15㎜の組織切片をスキャンするのにかかる時間は20倍スキャンで約60秒、40倍スキャンで約160秒となります。組織切片の大きさにより変わります。また細胞診などに適するEDFスキャン、およびZ-stackスキャンでは、要する時間は長くなります。
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Q. スキャナを既存のPCに接続することは可能ですか?
A. スキャナを動かすための最低スペック*を満たしたPCであれば、接続は可能です。ソフトウェア等をダウンロードする必要があるため、ご購入後、一時的にインターネット接続にてソフトウェアのダウンロードおよび環境整備をさせていただく必要があります。
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Q. デモを行うことは可能ですか?
A. 精密機器のため、簡単に機器を動かすことを行ってはおりません。ただしご購入をご検討いただく上で、1か月程度までお使いいただけるように手配することは可能です。お問合せください。
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Q. 電子カルテや院内の病理診断システムに接続は可能ですか?
A. お使いのカルテおよび病理支援システム業者をご紹介いただければ、多くの場合接続は可能です。
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Q. MACのPCでは閲覧できませんか?
A. 残念ながら、現在はWindowsのみに対応しております。ただし、クラウド等にアップロードされた画像につきましては、MACやiPadでも閲覧することが出来ます。
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Q. 汎用ビューワーにて閲覧可能ですか?
A. オリジナルフォーマットのMDSに加えて、SVSフォーマットでもスキャンすることが出来ます。SVSフォーマットは世界で最も広く使われている汎用フォーマットであり、汎用ビューアーでの閲覧が可能です。